企業や個人がホームページを作る際に利用するCMSに、日本で人気のあるWordPressとMovableTypeの2つがあります。
この2つはどのような違いがあるのでしょうか?
CMSとは
企業や個人がホームページを作る際に、作成側だけではなく、利用者側にもある程度管理しやすくするためにCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)というツールを利用します。
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム の略です。
ホームページの更新は、HTMLやCSSという言語を理解して作成しなければならず、非常に難しい作業になります。
こういったホームページの管理や、更新を扱いやすくするWebシステムがCMSです。
日本で有名なCMSツールはWordPressとMovableTypeの2つあります。
今回は、違いについて簡単にメリット・デメリットを説明したいと思います。
他にも、Umbraco(アンブラコ)などたくさん存在します。
WordPressのメリットとデメリット
メリット
- PHP製。
- データベースと動作が関連付いておりわかりやすい。
- 操作マニュアル本や、Webサイトでの解説が多い。
- 旧サーバーから新サーバーなどへの移行が容易。
- マークザッカーバーグが「すごい」と言ったとか?
デメリット
- WordPress自身にセキュリティホールが多く、バージョンアップしないとセキュリティホールが発生する可能性がある。
- 公開されているプラグインからもセキュリティホールが発生する可能性がある。
- プログラムをカスタマイズする場合は、プラグインとして作成しないとWordPressをバージョンアップできなくなる。
- ほぼすべてのデータはデータベースを利用しているので古いコンテンツをNAS等に移せないため、サーバーリソースの枯渇に対応し辛い。
- 動作パフォーマンスを上げるには、基本的にサーバーのスペックアップが必要。
MovableTypeのメリットとデメリット
メリット
- Apacheの公開ディレクトリにファイルを生成する。
- ファイルをNAS等に移すなど、サーバーリソース枯渇の対応が容易。
- 商用のため、WordPressよりセキュリティホールが発生する可能性は少ない。
- PHPコードなどを埋め込むことができる。
- MovableTypeから外部プログラムを起動することも可能なため、本体をカスタマイズせず、追加機能を実現することも可能。
- 動作パフォーマンスを上げる投資コストは、WordPressより少なくてすむことが多い。
- 追加カスタマイズコストは、WordPressよりも安くすむことが多い。
デメリット
- Perl製。
- 有料。
- プログラム開発者じゃないと、挙動の理解が難解。
- 認証が必要なディレクトリとかを作るには、Apacheの設定の変更、または、アクセスファイルが必要になる。
WordPressとMovableTypeのどちらを採用するかの簡単な判断
WordPressとMovableTypeのどちらを採用するかの簡単な判断は、端的に言うと下記になります。
- 単純なホームページの作成 … 無料で利用できるWordPress
- 開発会社ではない人の簡単なカスタマイズのしやすさ … WordPress。
- デザインの適用 … 通常、デザイン会社はWordPressでもMovableTypeでもどちらでも対応可能。
- 利用者側の経験度合い … 一概には言えないがWordPress経験者の方が多い。
- プログラムを開発する場合の費用 … 同等。MovableTypeの方が安い場合もある。
- プログラムを開発してリリースした後の追加カスタマイズ費用 … 一般的にMovableTypeの方が安い。
- 動作パフォーマンスを上げるための費用 … MovableTypeの方が安い。
- セキュリティの高さ … 圧倒的にMovableType。
企業がカスタマイズしてサービスとして利用する場合はMovableTypeが多いと言われています。(会社ホームページなどは除きます。)
また、セキュリティを厳重にする必要がある場合はMovableTypeにする必要があります。
ホームページなどは無料のWordPressを利用し、セキュリティの高さを意識する必要がある場合は有料のMovableTypeを利用するなど、使い分けることをおすすめします。
グッドテックでは、WordPressのセキュリティを強化し、業務に沿ったカスタマイズを行ったWordPressの開発も行っております。キュレーションサイトや、会員向けサイトなど、多数の実績があります。ご相談は無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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