Azureクラウドサービスの仮想マシン(Virtual Machine)を利用したCentOSのインストール方法を説明します。
- Azureポータルで作成。
- Azureのギャラリーの「OpenLogic」を利用。
- リソースマネージャーを利用。
1.前提
Azureのギャラリーに用意しているCENTOSベースの「OpenLogic」を利用します。
また、Azureポータル(https://portal.azure.com/)で仮想マシンを作成し、Azureリソースマネージャーを利用します。
リソースマネージャー については、Azure リソース マネージャーにおける Azure コンピューティング、ネットワーク、ストレージ プロバイダーページを参照下さい。
仮想マシンでリソースマネージャーを利用するメリットを下記に抜粋します。
- 共有可能なテンプレートファイルを利用して複雑な作業を単純化できます。
- 同じテンプレートファイルを利用することで、開発や、DevOpsなどで、デプロイメントを反復的に行うことができます。
- Azureのロールベースのアクセス制御を利用して、組織的なリソースアクセス管理を行えます。
- テンプレートファイルを変更できるため、再度デプロイすることにより、更新を単純化することができます。
2.前準備
(1)サーバーの能力を決定する
Azure の料金体系についてページで、見合ったインスタンスを決定します。
いつでも変更が可能なので、低いインスタンスで開始して大丈夫です。
また、平日夜と土日は高いインスタンスで稼働し、平日昼間は低いインスタンスで稼働すると言った利用方法も、サーバーインストール後にAzureの管理コンソールで設定可能(Standardレベルの場合)です。
Azure の料金体系についてページを開きます。
「Linux」を選択し、リージョンおよび通貨を選択すると、料金を表示します。
今回は、「Basicレベル A0」という一番低いインスタンスを利用します。
(2)追加のディスクサイズの容量を決める
前述の「(1)サーバーの能力を決定する」でディスクのサイズが割り当てられています。
ただ、データベースを利用するなどデータを保存する場合は、別のストレージに設置するのが好ましいお思います。
今回は、「20GB」とします。
(3)マシーン名および管理者アカウントを決める
CentOSをインストールするマシーン名と、管理者アカウント名を決めます。
今回は、マシーン名を「goodtech-test1」、管理者アカウント名を「azuretester」とします。
(4)SSH鍵を作成する
PederosaなどでSSH鍵を作成します。
3.CentOSをインストールする
(1)仮想マシンを作成する
Azureポータル(https://portal.azure.com/) 左バー上部の「+」をクリックし、作成欄で「Compute」、「MarketPlace」の順に選択します。
MarketPlace欄で、「Compute」を選択し、一覧の中からLinuxベース項目の「CentOS-based 7.0」をクリックします。
これは、CentOS 7.0と同じものになります。
他のバージョンをインストールする場合は、Linuxベース項目の右側にある「さらに表示」をクリックし、Linuxベース一覧の中から探します。
CentOS-based 7.0欄で、デプロイモデルの選択を「リソース マネージャー」に変更し、作成をクリックします。
(2)仮想マシンの基本設定
基本で、下記を設定します。
「名前」は仮想マシンの名称「goodtech-test1」を設定します。
「ユーザー名」は仮想マシン作成時に同時に作成するシステム管理者の名称「azuretester」を設定します。
「認証の種類」は「SSH 公開キー」を選択します。
「SSH 公開キー」は、前述の「2.(4)SSH鍵を作成する」で作成した「authorized-rsa.pub」ファイルの中身をコピーして貼り付けます。
「サブスクリプション」は自分のサブスクリプションを選択します。
「リソースグループ」は既存のリソースグループから選択するか、新しい名称「goodtech-test1」設定します。
「場所」は、基本的に最も近い場所「東日本」を選択します。
OKをクリックします。
(3)仮想マシンのサイズ
サイズで、下記を設定します。
サイズの選択欄で「すべて表示」を選択します。
一覧の中からインスタンス「A0 Basic」を選択します。
選択をクリックします。
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